胃がんの「ABC検診」って何でしょう?

最近、胃がんのリスクを判定する方法として、「ABC検診」が注目されています。
これは血液検査で、

  1. ピロリ菌の有無
  2. ペプシノゲン法による「慢性胃炎」の程度

の二つの項目を測定し、それを組み合わせて「胃がん発生の危険度」を判定する方法です。2007年の厚生労働省研究班により、この方法の有効性が証明されています。

「ABC検診」は(1)と(2)の組み合わせで、次の4つのレベルに分類されます。

  • A群:ピロリ菌(-)、ペプシノゲン法(-):胃がんのリスクは低い。
  • B群:ピロリ菌(+)、ペプシノゲン法(-):リスクは中等度。
  • C群:ピロリ菌(+)、ペプシノゲン法(+):胃がんのリスクが高い。
  • D群:ピロリ菌(-)、ペプシノゲン法(+):胃がんのリスクが高い。

A群はピロリ菌の感染もなく、胃炎の程度も軽いため、胃がんになるリスクは低いと考えられています。B群⇒C群⇒D群と進むにつれて、胃の「荒れ方」がひどくなり、D群は胃炎がひどくてピロリ菌も住めなくなった状態ではないかと推定されています。

したがって「B群」以上の方は、きちんとピロリ菌の「除菌」を行い、さらに「内視鏡検査」を受けた方がよいと考えられているのです。
もし会社の検診で「B」「C」「D」と判定された場合は、ぜひ外来でご相談ください。ご自身のリスクに応じて、必要な対応をお勧めいたします。

Category: 「ピロリ菌」と「胃がん」