TESLA Powerwall 蓄電池に関するQ&A

もう一度、検便の検査を受けるというのはダメなのですか?

便潜血反応は、がんやポリープの表面からの出血を見ています。しかし毎回必ず出血するわけではありません。
「陽性なら明らかに異常。陰性でも安心はできない」というのがこの検査です。
だから「再検査で陰性だったから、大腸がんはない」というわけには行きません。

一回でも陽性が出たら、きちんと精密検査を受ける必要があるのです。

便潜血は1回でなく2回受けたほうがいいと聞いたけれど?

便潜血は「1回法」と「2回法」があります。
上記の原理からいって、何度も受けたほうが陽性率(ひっかかる確率)が高くなります。
進行大腸がんの場合、1回法で60%、2回法で90%が診断できるとされています。
だから、検診はできるだけ「2回法」でお受けください。

ただし早期大腸がんでは、2回法でも50%程度しか診断できません。
だから、どうしても大腸がんが心配という方は、直接大腸の内視鏡などを受けるとよいでしょう。

大腸の内視鏡検査はなんだか大変そう…

別のページにも書いてありますが、大腸の内視鏡検査で一番大変なのは、朝からの下剤をきちんと飲むことです。
粉薬を2リットルの水に溶かして2時間で飲むというのが原則です。
水洗トイレと同じ原理で、腸の中の便がきれいに押し流されてしまいます。クリニックで飲んでもよいし、ご自宅でお飲みいただいてもかまいません。
つらいと思われる方は、吐き気止めを飲むなど、お一人お一人の症状にあわせて対応させていただいております。

内視鏡検査は、女性や小柄な方で腸の長い方、おなかの手術を何度も受けた方では、痛みが出やすい傾向があります。
当クリニックでは軽い痛み止めや鎮静剤を使いますので、「とても楽に検査が受けられた」という評判をいただいています。

「大腸がんかも?」と思ったら夜も眠れません。

便潜血反応が陽性だからといって、全員で大腸がんやポリープが見つかるわけではありません。
便潜血陽性の方から大腸がんが見つかる確率は、2~3%程度です。
大腸ポリープが見つかる確率が50%前後。あとは痔がある方が多く、原因不明の方もかなり多いのが現状です。

それでも、便潜血を受けることで大腸がんの死亡リスクを減らせることは、さまざま統計から明らかになっています。
不安なままで我慢せずに、まずはきちんと検査を受けましょう。
「大丈夫ですよ」と言われたとたんに元気が出てきたという方はとても多いのです。

大腸がんの治療も一緒にできるのですか?

大腸がんにはポリープ型の小さいものがあり、5ミリ程度までのポリープであれば、その場で切除できます。
内視鏡による小さな手術で、特に痛みもなく、少し安静にした後、そのまま帰宅できます。

それ以上の大きさの腫瘍や、へこんだ形のものは深くもぐっている可能性があるので、その場で切除することができません。
入院施設のある病院で切除をすることになります。その際は必ず紹介状をお出ししますので、専門の病院にお持ちください。

なお、ポリープを切除すると「内視鏡による手術」として生命保険の還付金がおりる場合があります。生命保険に加入されている方は、ぜひその点もご確認ください。

そもそも「ピロリ菌」って何?

「ピロリ菌」(ヘリコバクター・ピロリ)は、胃の中に住みついている細菌です。
「ヘリコ」は「ヘリコプター」と同じ語源で「らせん」の意味。数本の長い鞭のような毛を回しながら運動するところからきています。「バクター」は「バクテリア」。「ピロリ」は、胃と十二指腸との境目である幽門(ラテン語で「ピロルス」)に生息するという意味からの命名です。

胃の中は強い胃酸がいつも分泌されている環境。細菌といえども生存できないと思われていました。たまたま細菌が見つかっても、それは潰瘍などで酸が減った結果と思われていたのです。
しかし1982年、ワレンとマーシャルという二人の医師がピロリ菌の培養に成功しました。この菌は、強い胃酸の中でも平気で暮していける細菌だということを証明したのです。

彼らはのちに、この発見でノーベル賞を受賞しています。

ピロリ菌は「胃がん」の原因になるの?

ピロリ菌が慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因になることは、早い時期から知られていました。ピロリ菌の作り出すアンモニアや活性酸素が粘膜を傷つけ、そこが深く掘れると潰瘍になるのです。さらに胃がんの原因になるのではないか?という仮説も早くから出されていました。しかし、発がん性の確認には時間がかかるため、それが証明されたのは比較的最近のことです。

今では、ピロリ菌と慢性胃炎の進行が「胃がん」の発生の大きな原因であると、一般的にも広く認識されるようになりました。ピロリ菌を除菌することで、胃がんにかかるリスクはぐんと減ります。
早めにピロリ菌のチェックを行い、治療を開始することが、胃がんから身を守る上でとても大切だということがわかってきたのです。

ピロリ菌はどこから感染する?

ピロリ菌は上下水道の完備していなかった、戦後生まれの世代に多く見られます。母親の口の中にいるピロリ菌が、食べ物の「口うつし」で赤ちゃんに感染するという報告も見られます。

ピロリ菌は5歳以上になるとほとんど感染が成立しないため、上下水道の完備した現在では、乳幼児の感染率はとても低くなりました。このままいくと「胃がん検診」はそのうち必要なくなると言われています。ピロリ菌の感染率が若い世代で大きく減っているからです。

ただし当面の間は、自分がピロリ菌に感染していないか、一度は調べておく必要があります。

ピロリ菌はどのようにして調べる?

ピロリ菌に感染しているかどうか、調べる方法はいくつかあります。

内視鏡を用いる方法:

  1. 内視鏡で「細胞」を取って、そこに菌がいるかどうか調べます。
  2. 内視鏡で取った組織を「培養」に出して調べます。
  3. ピロリ菌が出すウレアーゼという酵素を調べる「迅速法」。

内視鏡を用いない方法:

  1. 「血液検査」で、ピロリ菌抗体(IgG)を調べます。
  2. 息を吐いたときの「呼気」に含まれる尿素で判定します。
  3. 「便」の中に含まれるピロリ菌抗原を調べます。

ピロリ菌の「検査」はどれがお勧め?

各種の検査の中でどの検査がよいかは、ご自身の状況や施設の機器などによって違います。
当院では、以下のような検査をお勧めしています。

  1. ピロリ菌がいるかどうか、はじめての検査には「血液検査」がお勧め。
  2. ピロリ菌がいる場合、治療には「内視鏡で胃炎を証明」することが必要です。ピロリ菌が陽性なら「内視鏡検査」で「胃炎」を確認し、細胞をとって確定診断を行います。
  3. ピロリ菌の治療(除菌)を行ったあとは、「尿素呼気試験」で、治療効果を判定します。

上記の検査をお勧めする理由は、次のようなものです。

  1. ピロリ菌感染の証明には、簡単で確実な方法を選びます。すぐに検査できて、心理的な抵抗が少なく、判定が確実、という点から、はじめての方には血液検査をお勧めしています。
  2. 内視鏡検査は、除菌治療のためにどうしても必要です。 感染している方のほとんどに「慢性胃炎」の所見が認められます。細胞を取って調べると、診断がより確実になります。
  3. 除菌治療を行ったあとも、しばらくは検査の値が高いことがあります。 血液検査では、半年から1年くらいは値が高く、数年間続くこともあります。内視鏡では、数の減ったピロリ菌を捕らえそこなうことがあります。 当院では治療の1~2ヶ月後に、尿素呼気試験で効果判定を行っています。