陥入爪(かんにゅうそう)とは
陥入爪とは爪が皮膚に食い込んで炎症や痛みを伴う状態です。特に足の親指に発生することが多いです。爪を深く切りすぎたり、窮屈な靴を履いたりすることが原因となります。爪の周りが赤く腫れたり、膿が出ることもありますが、早期の治療で症状が軽減することがほとんどです。重症の場合は、手術が必要になることもあります。
陥入爪(かんにゅうそう)の症状
以下のような症状があります。
- 爪の角が皮膚に刺さり、痛みやはれなどの炎症がある
- 爪の角が食い込んでいる部分が赤くはれて、靴を履く時や歩行時に痛みが生じる
- 爪がくい込んだ部位が出血をしたり、なかなか治らない傷になる
- 傷ついた皮膚が盛り上がり、「肉芽(にくげ)」ができている
- 爪の周囲が赤くはれ、じっとしていてもズキズキするような強い痛みがある
陥入爪は患部が炎症を生じ痛みや発赤、腫れなどを起こします。
炎症が長引くと過剰に肉芽(にくげ)が形成され、出血することもありますので、思い当たる症状がある方はクリニックを受診しましょう。
陥入爪(かんにゅうそう)の治療法
陥入爪の治療法は、その症状の程度によって異なります。
①フェノール法
食い込んでしまった側の爪を根元まで切除します。
そこから新たに爪が生えてこないように爪母(爪の根元にある爪を作るところ)をフェノールを使って腐食させます。
②部分爪母摘出術
食い込んでしまった側の爪を根元まで切除し、爪母(爪の根元にある爪を作るところ)を部分的に鋭匙で掻爬し取り除く治療法です。
当院では部分爪母摘出術を採用しております。